うさぎがうんちを食べるのは要注意?盲腸便は大事な栄養補助食品!

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私たちの糞は立派なサプリメントなのですよ

何やら顔をお尻の方に近づけては、口をもごもご動かしている・・・?

ずっと観察していると『げっ!まさかうんち食べてる!?』最初見たときは驚きと『汚い、やめて~!』って感じになりました。

でもこの『うんちを食べる』という行動はうさぎにとって大事なことなんですよ!

食べない方が要注意なんです。

毎日ちゃんとうんちを食べているかチェックして、健康管理をしましょうね!

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うさぎの便

うさぎのうんちには2種類あるんですよ。

通常便

よく見かけるのはこの通常便です。

コロコロと丸いうんちです。部屋んぽの時に、そのあたりに落ちているので指でつまんでポイっとゴミ箱に!硬めのうんちなので手も汚れません。(ですが、しっかりと手洗いはしてくださいね。)
この通常便はいらないものを排出するための役割があり、消化できなかった粗い繊維などのかたまりで匂いもほとんどありません。

毛づくろいのために飲み込んでしまった毛なども一緒に排出されています。

このコロコロ便もまれに食べることがありますが、ハッキリと理由は分かっていないそうですよ。一説には自分の形跡を消すためではないかと言われています。

盲腸便

通常便に比べると柔らかくツヤツヤした見た目の便が盲腸便です。ぶどうの房のように小さいツブツブがかたまりになっています。

 

この盲腸便は排泄物ではありません。少々臭いますが立派な栄養食なんですよ!

通常便に比べてタンパク質は80%も多く、ビタミンB群に関してはなんと4~6倍の量がふくまれているんですよ!うさぎはこの便を食べて栄養補給をしているんです。

これを【食糞】と言います。

 

深夜から早朝にかけて排出されることが多く、直接肛門からうさぎが食べてしまうのであまりお目にかかれないかもしれません。

盲腸は栄養食製造マシーン

うさぎは草食動物です。

もちろん主食は草などの植物ですが、草は消化が難しく栄養価もそれほど高くはありません。体内で消化、吸収できなかった栄養を便からもう一度摂取しているというわけです。

消化器官

うさぎの消化器官ってすごいんですよ!

腸の長さは人間と同じ!

繊維質が多い植物を消化するためにうさぎの腸はとても長いと言われています。

うさぎの消化器官はなんと体重の10~20%を占めているですよ。長さは約8m!人間の大人の腸の長さが約9mほどなのでほぼ一緒なんです!
この小腸で、消化しやすい栄養素の糖質やビタミン、たんぱく質などを分解して吸収します。その際、消化に時間のかかる粗い繊維はさっさと結腸へと送りこみコロコロ便として排出・・・それ以外の消化しやすい細かい繊維は盲腸へと送り込まれます。

盲腸の働き

盲腸は消化器官全体の約40%を占めているんです。大きさはなんと40㎝ほどというから驚きですね。人間の 5,6倍近くあるんですよ。そしてこの盲腸は発酵タンクとしての役割があるんです。

 

うさぎの盲腸にはたくさんの微生物が住んでいて、細かい繊維の細胞壁を壊して消化吸収をしています。栄養価の低い草などから、利用価値の高い部分を分解して、効率良く盲腸で発酵させているというわけです。

 

 

そしてビタミンB群とビタミンK、タンパク質のたっぷり入った盲腸便を製造して、必要な栄養を補っているんです。

盲腸便を食べないときは要注意

盲腸便はうさぎにとって大切な栄養補給のひとつです。

しっかりと食べている時はほとんど目にすることはありませんが、盲腸便がひんぱんに目につくようになったら、食べていない可能性も・・・うさぎが盲腸便を食べているか毎日しっかりとチェックしてくださいね。

栄養不足

ペレットを食べていれば必要な栄養はほぼ摂取できます。

ただ、ビタミンB12は動物性食品にしか含まれておらず、草食動物であるうさぎはこの栄養素を盲腸便で補っています。
よって盲腸便を食べないとこれが不足してしまい【悪性貧血】【下痢】【倦怠感】【食欲不振】などを引き起こしてしまいます。
また脳を正常に機能させるためにも必要不可欠な栄養素なので、ビタミンB12が不足すると人間の場合はうつ病、アルツハイマー病になりやすく、うさぎも神経質になってしまったり、悪化すると神経障害がおこりやすくなってしまいます。

盲腸便を食べない原因

ペレットの与えすぎ

カロリーの高いペレットやおやつなどを食べ過ぎていると、カロリー過剰によって盲腸便を摂取しなくなります。

肥満

太りすぎると口が肛門に届かなくなり、盲腸便を食べることができなくなります。カロリーの低い食事に切り替えてダイエットさせる必要があります。

脊髄のトラブル

脊髄に何らかのトラブルがあると、痛みなどにより口を肛門に近づけることができなくなります。日頃のうさぎの動きなどをチェックして異変があるようならば、受診してください。

柔らかすぎる盲腸便

盲腸内の細菌のバランスが崩れてしまうと盲腸便が異常に柔らかくなり、お尻周りに付着してしまいます。下痢と勘違いする人も多いようですが、コロコロの通常便が出ているようであれば、盲腸便が柔らかくなりすぎていると考えられます。一度受診することをおすすめします。

 

このように盲腸便を食べない原因として、おもに日々の食事が大きく関わってくるので、盲腸便を食べない場合などは食事形態を見直す必要があります。

健康な盲腸便を!

正常な盲腸便を作り出すためには、バランスの良い食事をとらせてあげる必要があります。

デンプン、タンパク質、糖質をとりすぎると、発酵するのに好ましくない細菌が増えてしまい正常な盲腸便の供給が絶たれてしまうことになるのです。

特にうさぎが健康を維持するために最も大切なのは粗い繊維!

牧草から摂取されるこの粗い繊維の刺激により、うさぎの胃腸も活発に動いているのです。

粗い繊維が不足してしまうと、胃腸や盲腸の動きが悪くなり、盲腸に住んでいるバクテリアたちが異常発酵を起こしてしまいます。
その結果、毒素を出したり、ガスの異常発生がおこり、胃腸うっ滞や食欲低下など様々なトラブルを引き起こす原因になってしまうのです。

歯や健康のためにも牧草を中心とした食事を心がけてください。

うさぎの主食に関して詳しく掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

うさぎの主食は牧草!牧草好きのうさぎを育てて病気知らずで健康に!

盲腸便を食べないときのおすすめサプリメント

出してすぐの盲腸便であれば口元に持っていくと食べてくれることもありますが、夜中から早朝にかけて排出されるので、なかなかうまくいきません。

どうしても食べないのであれば、ビタミン類の多く含まれたサプリメントやペレットなどでしっかりと補ってあげましょう!


このペレットにはビタミンB12を含むビタミン群が多く含まれています。毎日食べるペレットで手軽に必要な栄養が取れるから嬉しいですね。


このサプリメントは犬や猫、また小動物にも使用できます。

90種類ものハーブをベースに、400種類もの厳選された酵母から栄養を吸収したエキスがたっぷりと含まれており、ビタミンB12もしっかりと摂取することができます。ヨーロッパではテレビコマーシャルまであるメジャーなサプリメントです。

うさぎの栄養補助剤として愛用している人も多く、ペレットにふりかけて与えると喜んで食べてくれますよ。


こちらも同じくアニマルトラスの液体タイプです。胃腸の不調や病気のストレスから食欲不振だった子がよく食べだしたという声も多く、健康維持のためにも毎日与えてあげたいサプリメントです。

この液体タイプをそのままなめてくれる子も多いようですが、少し匂いがキツク嫌がるようであれば、バナナなどにかけて与えたり、水で薄めたりして与えてください。

まとめ

うさぎが盲腸便を食べているということは、健康な証拠です。

また正常な盲腸便が排出されている=腸内環境のバランスが取れているということ!

腸内環境を整えるためにもしっかりと牧草を与えて、バランスの良い食事を心がけてくださいね。

 

 

 

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