『うさぎがトイレ以外で排泄をするので困っている・・・』
『うさぎはトイレを覚えられないのかな?』
なんて声をよく耳にしますが結論から言いますと『うさぎもちゃんとトイレを覚えます!』
ただ皆さんが思っている『トイレがちゃんとできる』とは少し違うところがあるのでそのことも含めて、しつけを始めるタイミングやコツ、またうさぎの習性などから見るトイレ事情などをご紹介しますので参考にしてくださいね。
目次
トイレのしつけの前に
私は、5歳のミニウサギ・よしの君と一緒に暮らしています。
うさぎはなかなかトイレを覚えてくれないと聞いていたので、ちょっと不安でしたがとっても楽でした。
ただ【トイレ=排泄する場所】と理解していてもトイレ以外でウンチやおしっこをしてしまうこともあるんです。
トレーニングを始める前にそのことを理解してあげてくださいね。
うさぎの習性と気持ち
野生のアナウサギは【寝る部屋】【トイレ】【出産する部屋】など、それぞれ穴を掘って使いわけているんですよ。
これはどのうさぎにも言えることで、特別なことではありません。
この行為にはちゃんと理由があるので、それを理解してあげてくださいね。
うさぎとウンチ
また常に牧草を食べ続けて胃腸を動かしているのでおしっこよりも排泄回数が多く、トイレを覚えていてもそこにたどり着くまでにポロポロ出てしまうんです。
うちのよしの君も基本的にトイレで排泄をしていますが、それでもウンチをケージの隅にポロ、部屋んぽ中にもポロなんてことがあります。
100%トイレだけでウンチをするのは不可能なんです。
興奮した時
人間の子供も同じで、楽しいことがあるとつい夢中になってしまいトイレに行くのを忘れてしまったり、興奮するとちょこっとちびったりしますよね(笑)
うさぎも楽しくて興奮するとポロっと出てしまうんです。
そう思うと可愛らしいくてポロっと落ちていても許せちゃいますよね。
退屈・かまってほしい
よしの君もたまにモグモグ口と口を動かして食べてますがこの行動は【退屈】を感じている時の行動だと言われています。
縄張りをアピール
うさぎはもともと縄張り意識が強いので、特にケージから解放した時に部屋のあちこちにウンチをばらまいています。
よしの君も最初のころはよくやっていましたが、今ではほとんどしなくなりました。
うさぎとおしっこ
またおしっこは臭いが強く、少しでもにおいが残っているとそこをトイレだと思ってしまい、排泄を繰り返してしまいます。トイレ以外でおしっこをされたらしっかりとにおいを消すことが大事です。
スプレー行動
ケージの中だけでなく、部屋の中、飼い主に向かってもおしっこを飛ばすこともあり、軽く2~3mくらいは飛ばすというから厄介ですよね。
特に男の子に多くみられる行動ですが、女の子の中にもスプレー行動をする子がいるそうですよ。
去勢手術をすることによってスプレー行動が落ちつくとも言われますが、これにも個体差があり手術をしても効果がない場合もあるそうです。
特に思春期や発情期にスプレー行為をすることがあり、年とともにおさまってきます。
ちびる
また、聞きなれない物音や見慣れない人などに驚いた時にも同じように漏らしてしまうんです・・・
不満な時
飼い主にしてみれば『またトイレを失敗した』という風に見えるかもしれませんが、うさぎにも理由があるということをわかってあげてください。
どんな気持ちでおしっこをしたのか、まずはうさぎと向き合ってください。
一緒に遊んだりスキンシップの時間を増やすことによって、案外簡単に改善されますよ。
無意識のうちにやってしまうことなので仕方のないことですが、頻繁にするようであれば、その子がよく寝ている場所にタオルなどを引いておくなどの対策をしておくと被害が軽く済みますし、汚れたら洗濯するだけなのでお手入れがラクになります。
うさぎにとって排泄は大事な意思表示でもあります。
うさぎがどんな気持ちでしていることなのかを考えて、生活環境を整えていくことも大切です。
うさぎの習性だけでなくその子の性格なども関係してくることなので、その子に合わせていろいろと工夫をしながら、自分たちにとって良いかたちを作っていってくださいね。
トイレのしつけ方とコツ
また使用するトイレは必ずしも1つだけではありません。その子に合わせてケージの中、部屋んぽ用のトイレ、それもリビング用やソファーの上などに置いている人もいます。
どこにいてもスムーズにトイレをしてくれるのがお互いにとってもベストです。
トイレのしつけで大事な4つのポイントを抑えていろいろと試してみてくださいね。
トイレのトレーニングはいつから?
また若いうさぎの方が覚えがいいかもしれませんが、年を取っているからと言ってあきらめることはありません。少し時間はかかるかもしれませんが、トレーニングすると覚えてくれるようになりますよ。
重要な4つのポイント
トイレのしつけと言っても難しく考えることはありませんし、やることはとっても単純です。
大事な4つのポイントを抑えて早速トレーニングを始めましょう!
ポイント1・においで覚える
うさぎは基本的ににおいでトイレを覚えてくれます。
特にウンチに比べておしっこはにおいが強いのでそれを利用するだけです。
ここで大事なことは、トイレ以外で排泄をした場合『においを残さない』ということです。
少しでもにおいが残ってしまうとその場所をトイレだと思って、何度も排泄を繰り返してしまいます。
消臭スプレーを使うときは、うさぎが舐めても大丈夫なものを必ず選んでくださいね。
またクエン酸水の作り方はこちらに記載していますので参考にしてください。
ポイント2・トイレは隅っこに
周囲で大きな音がして驚くと、途中で排泄をやめてトイレから飛び降りてしまいます。
このようなことがたびたび起こってしまうと【トイレ=嫌な場所】と印象付けてしまうことになり、トイレを使わない原因にもなります。
また特別神経質な子であれば、トイレを段ボールなどで囲ってあげるのも手ですが、うさぎがかじってしまうこともあるので注意してください。
ポイント3・好きな場所に
トイレをケージの隅っこに設置してもなぜか違う場所で排泄してしまう・・・うちのよしの君もそうでした。
こだわりがあるうさぎは妥協を許さないってことでしょうか、中には自分で決めた排泄場所でしかトイレをしない子がいます。
レイアウト的にそこにトイレを置くのはちょっと・・・と思うこともありますがこれは私たちの考えであって、うさぎには通用しないようです。
ちなみにトイレが小さくなったので大きめのトイレに買い換えた時、設置場所をケージ右奥に変えましたが問題なくトイレを使ってくれました!
いったん覚えてしまうと移動しても大丈夫みたいですよ。ただ頻繁にトイレの位置を変えると落ち着けないのでやめてくださいね。
ポイント4・怒るな、ほめよう!
大げさなくらいに褒めてあげましょう!
ここも重要なポイントです!
トイレを失敗したからと言って怒ってもうさぎには通じません。ただ嫌われるだけです。
それよりも褒めてあげることがとても大事!
上手にトイレができたら、なでなでしながら『えらいでちゅね~♥』と思いっきり褒めてあげたり、ご褒美におやつをあげることによって『トイレで排泄したらいいことがある!』と思って、徐々にトイレを使う回数が増えてきます。
どうしても覚えてくれない・・・
いろいろ試してみてもやっぱりトイレを使ってくれない・・・と悩む飼い主さんもいるようです。
その場合の原因として
・トイレが気に入らない
・ケージの中で排泄をしない
・ケージ全体をトイレだと思っている
・トイレで寝る・くつろぐ
などがあげられます。
その場合排泄物が牧草にかからないように気を付けてあげてください。
うさぎは好き嫌いがハッキリしているので、トイレ自体が気に入らないと使わない子が多いようです。大きなトイレに買い替えてみたら、すんなりトイレをしてくれたというケースも多いので、解決策としてトイレを変えてみるのもおすすめですよ!
トイレ選びのポイントなど詳しく掲載しています。ぜひ読んでみてくださいね。
きれい好きな子の中には、ケージをくつろぎスペースと認識して、そこで全く排泄しない子もいます。あまり排泄を我慢していると病気の要因にもなりますので、その場合はくつろぐスペースと排泄する場所とをはっきりと分けてあげる必要があります。
サークルなどで自由スペースを確保してあげ、そこにトイレを設置するのが効果的です。
逆にケージの中をトイレだと思っている子は、100均などにある広いケースを利用して、ケージ内にできるだけ大きいトイレとして設置するのもお手入れをラクにする方法です。
その場合、直接トイレシーツを使うと誤飲の事故につながるので、床材としてよく使用するバミューダグラスなどを敷いておくとお掃除がラクになります。
多くのうさぎがトイレを覚えることができますが、100%ではありません。
とはいえ排泄のお掃除は毎日のことですから少しでもラクな方が良いのも事実です。
まとめ
トイレのしつけ方やこつ、またうさぎの習性などをご紹介しましたが、いかがでしたか?
スムーズにできる子やトイレを覚えてくれるまでに1年、2年とかかる子などもいるようです。
その間にいろいろと工夫しながら少しずつトレーニングしていくのも楽しみのひとつ!そう思えるくらい気楽に考えてやっていくのが、お互いにとって良いのかもしれませんよね。
神経質になりすぎると、うさぎと暮らす楽しい時間が台無しになってしまいます。
トイレのトレーニングはお互いを理解しあえる大切な時間。お互いに良い関係を築いてくださいね。