うさぎを飼い始めるときに、ケージなどと同じく必ず必要となるのがトイレです。
三角型・四角型またプラスチック製や陶器など素材や形もいろいろ・・・『どれを購入すればいいのかわからない』という人も多いでしょう。
私の結論から言いますと『うさぎのトイレは大きい方がいい!』ということです。
今回はその理由と選ぶ時のポイントなども一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
大は小を兼ねる
うさぎ用のトイレと言っても形状・素材・機能性など様々です。
なぜ大きい方がいい?
現在うちには、ミニウサギのよしの君5歳が元気に暮らしています。
生後1か月ほどたった時に我が家へやってきたよしの君の大きさは片手に乗るほど。何も考えずケージのレイアウトにピッタリだと思い迷わず三角タイプのものを購入!
こちらは直径13㎝のエサ入れの上に乗っかってくつろぐよしの君。生後2ヶ月くらいでしょうか、透明感がありまるで天使のようですよね。
このころのよしの君は生後7,8カ月頃でしょう。体長は大人と変わらないくらいに成長しています。でも体型はまだまだスリムなので三角タイプのトイレを使用していましたが、このころからおしっこでケージの中が汚れるようになってきました。
そして現在
立派な肉垂がつき、体も成長しきって中年の貫禄が漂う姿に・・・
こうなると三角トイレを使うのはもはや無理!
頭の片隅にもなかった・・・子ウサギはやがて時間が来れば大人になるということを・・・
ということでケージ同様『もっと大きいものにしておけばよかった』と後悔するのです。
もちろんトイレはそんなに高価なものではないので、ダメだ!と思った瞬間に買い換えましたけどね。
ケージも購入する予定の人はこちらもぜひ参考にしてください。
うさぎケージ おすすめ11選【ゆったりサイズ,おしゃれなうさぎ小屋】
このようにうさぎは生後7,8カ月ほどで大人サイズにまで成長します。
ネザーランドワイフなど小型のうさぎなのであれば、成長しても三角タイプのトイレを使用することができるかもしれませんが、個体によっては標準よりも大きくなってしまう子もいますよね。
できるだけゆったりとくつろげる大きいサイズのトイレを選ぶことが大切です。
トイレを選ぶ時のポイント
ケージを選ぶ時には、機能性やデザインなどいろいろと考えて購入する人が多いのに比べて、トイレは『なんとなく・・・』『邪魔にならない大きさだったから』などの声が多いのが現実のようです。
その結果、後から後悔することに・・・しっかりとポイントを押さえてよいものをえらんであげましょう!
ここでは大切なポイントを4つ紹介しますので参考にしてくださいね。
ポイント1・うさぎの体に合わせて
私達だって使い慣れた自宅のトイレがいちばん落ち着きますよね。
失敗したくないのであればここ絶対に外せませんよ!
ちなみにミニウサギのうちのよしの君は体長40㎝ほどです。
その他人気のある品種の体長は
・ネザーランドドワーフ 25㎝程度
・ミニレッキス 35㎝程度
・ホーランドロップイヤー 30~35㎝程度
・ライオンラビット 25~30㎝程度
・アメリカンファジーロップイヤー 20~40㎝程度
個体差もあるので多少前後することはありますが、これらをもとに少し余裕をもってトイレのサイズを選んでおくと安心ですね。
ポイント2・天板は金網が良い
天板とはトイレのすのこ部分にあたります。
プラスチック製と金属製がありますがおすすめは金属製です。
プラスチック製は、すのこの隙間が狭く糞やおしっこがそのまますのこに残ってしまうことがよくあります。そうなるとうさぎの足やおしりが排泄物で汚れてしまうので不衛生!またお掃除も大変ですよね。
ただ子ウサギの場合、すのこの網目が大きすぎると足を引っかけてケガをする原因にもなるので気を付けたいポイントです。
またすのこは長い間使用すると劣化してしまうので、取り換えできるものを選んでおくと経済的ですよ。
大きくなるまではトイレの底にバミューダグラスなどを敷き詰めて使用している人も多いようなので試してみてくださいね。
ポイント3・固定できるものを!
特にプラスチック製のトイレは軽いので、うさぎが持ち上げたりひっくり返したりすることもしばしば・・・その都度お掃除をするのも手間ですよね。
また固定部分がネジ式になっているものと、フックタイプのものとがあります。
フックタイプやチェーンタイプのものは、ケージとトイレの間に若干隙間が空いてしまうので、うさぎが鼻でツンツン押したり引っ張ったりして遊んでしまう可能性があります。
しっかりと固定できるネジタイプがおすすめです。
またトイレのお手入れは頻度が高いので、ネジの着脱が簡単なものを選ぶのもポイントです!
ポイント4・容器の深さも大事!
ついつい見落としがちなのが容器の深さです。

ただ、年を取って動きが不自由になるとちょっとした段差も一苦労。
様子を見ながらスロープや段差の少ない階段などを作ってあげたり、ケージのすのこ部分を加工してトイレを埋め込むのもおすすめです。こちらは三角タイプですが四角や長方形タイプならもっと簡単に加工できますよね。
その子の様子を見ながら常に使いやすい状態にしてあげましょう。
このようにうさぎが快適に排泄できるよう4つのポイントを参考にして、トイレを購入してくださいね。
タイプ別でみるメリットデメリット
形や素材などによって使いやすさなども変わってきます。
それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。
プラスチック製
メリット
うさぎ用のトイレはほとんどがプラスチックを使用しており、価格もお手頃!形やサイズなども豊富なので、好みに合ったものを選ぶことができます。
また軽くて簡単にお手入れができるのもよいところです。ケージに本体が固定できるものを選んでおくと、安定感がありうさぎがひっくり返したりすることもありません。
デメリット
うさぎは何でもよくかじります。特に噛み癖のある子はプラスチックもカジカジやってしまうので注意しましょう。
陶器製
メリット
重みがあるのでうさぎがひっくり返したりしにくく、かじり癖のある子でも安心して使うことができます。
また尿石で汚れにくいのでお手入れがラクラク!プラスチックに比べて耐熱温度が高いので、熱湯消毒などもできます。
デメリット
プラスチック製に比べるとお値段がやや高め。また重たいので掃除の時に少し負担になることもあり、落とすと割れてしまいます。
三角タイプ
メリット
いちばんのポイントはケージの角に設置ができるというところです。
そのためケージ内が広く使えるので、空いたスペースを有効に使うことができます。サイズもメーカーによって異なるので、どうしても三角タイプを使いたいのであればできるだけ大きいものを選びましょう!
デメリット
四角タイプに比べるとトイレのスペースが狭く、子ウサギや小型のうさぎ用といった感じでしょうか。
またうさぎが排泄する向きによっては、ケージ内が汚れてしまうこともあります。
中型や大型のうさぎには不向きです。
四角タイプ
メリット
正方形や長方形などがあり、ゆったりと排泄できるものが多く、お尻までしっかりと収まるので排泄物でケージ内が汚れにくいから衛生的です。
長方形のトイレはかなり大きいので、体長40センチのよしの君でも余裕をもって排泄しています。
デメリット
三角タイプに比べると場所を取ります。少し小さいサイズもありますがどうしてもレイアウトするのに出っ張りが気になることも・・・
また長方形は一段と大きいので、一般的によく見かける幅60㎝・奥行50㎝・高さ50㎝のケージは、ほとんど自由空間がなくなってしまいます。
トイレに合わせてケージも大きいサイズを選ぶか、サークルなどを使って広いスペースを確保してあげることをおすすめします。
ゆったり排泄できるおすすめトイレ
イチオシ・サンコーの【ラビット フィットパンL】
実際に使用していますがお手入れも楽で、ゆったりサイズなので本当におすすめです。
子ウサギから大型のうさぎなどにも使用できます。
横向きにうさぎが乗ると体がきれいに収まりゆったりと排泄できます。
かなり大きめのトイレですが、奥行きがあまり広くないスリムな形なので、正方形のトイレなどに比べるとケージ内がスッキリとしますよ。
一般的に見かける三角タイプトイレのすのこ幅が1.4㎝のものもあるので、子ウサギが使用するのにもおすすめです。
また金網だけを簡単に取り外しできるので掃除も楽にできます。
金網がトイレ本体より高くなっているので深さも問題なく、ペットシーツを敷いて使用するのにもピッタリ!後ろにネジがついているから、ケージにしっかり固定でき、着脱も簡単です。
よしの君のケージ
うちはマルカンの【うさぎの簡単お掃除ケージ H50B】を使用しています。
よしの君がケージの後ろ側で排泄をしたがるためうちではこんな風に設置しています。やはり三角タイプに比べるとケージの中が狭くなりますが、好きな場所でゆったり排泄できるので本人もお気に入りです。
このように設置するとケージの半分くらいはスペースができますよ。ただうちのケージは両サイドに扉がついているので、扉部分に固定ができずネジひとつで固定するようになります。高さもあり大きいので、片方だけでも固定できればうさぎが持ち上げてひっくり返すことはないと思います。
体重2340g 体長約40㎝のよしの君でも前も後ろも余裕があり、体がすっぽりと収まるのでケージを汚すことはありません。おしっこ飛ばし防止の壁も高いので安心ですよね。
ケージが狭いので横に牧草広場を設置して、側面の扉から出入りできるようにしています。サークルをケージに結合させているだけなので簡単にできますよ!
口コミ

3か月のネザーランドドワーフを飼っていますが、あちらこちらでおしっこをするので困っていました。そして口コミで好評だったフィットパンLを購入。すると設置後すぐにトイレでおしっこをしてくれるようになり助かってます。

いろいろなタイプのトイレを使用していましたが、肝心のお尻が飛び出てしまうことが多かったのでこちらを購入しました。ケージを汚すことなくゆったりトイレができるようになって良かったです。

正方形のトイレを使用していましたが、うさぎの足が悪いのでいつもはみ出してすることが多かったのですが、こちらに変えてからはちゃんとできるようになりました。ケージにしっかりと固定できるので左右に動くこともなく安定してできています。

3キログラムのホーランドロップイヤーを飼っています。窮屈になったので買い換えましたが、以前のものに比べてすのこ部分がしっかりしています。前回使用していたのはおしっこで錆びてしまい、すのこの足が折れてしまいました。使用してまだ半年ほどですがガタツキもなくすのこの耐久性が高いように思います。

急遽3キロほどのうさぎを飼育することに・・・トイレもしつけされていない状態なので大変でした。三角タイプのトイレを使用していましたがすぐにひっくり返してしまい片付けるのに一苦労。とにかく大きいと評判だったラビットフィットパンLを購入したら、その日のうちからトイレをするようになり助かっています。
などなど、良い口コミが目につきます。実際にうさぎは広いトイレを好むようなので、失敗ばかりしているうさぎに使用してみるのもおすすめ。
私たち人間も窮屈なところで用を足すより、ゆっくりくつろげるスペースの方がいいですよね。
またスペースの有効活用として、トイレを設置した左右のケージの側面に水入れや牧草入れを固定している人も多いようです。
飲みながら、食べながら用を足すといったかんじで場所を確保しているようですよ。
少しでも場所を広くしてあげたいという親心ですね。
ただトイレの上に直接エサ入れを置くのは不衛生なのでやめてくださいね。
その他ゆったりサイズのトイレ
幅28㎝・奥行19㎝・高さ15㎝(すのこまで7㎝)深型タイプなのでペットシーツのいたずら防止になります。ネジ式でしっかり固定できますよ。
幅27・5㎝・奥行20㎝・高さ15㎝ラビットフィットパンL同様すのこ部分が高くなっています。ネジも同じく取り外し簡単でしっかり固定できますよ。
幅28㎝・奥行22.8㎝・高さ15㎝ すのこの網目が1.4㎝と広めなので糞も引っかかることなくトレイに落ちます。ただ一つだけのフックタイプの固定なので、安定感にかけるという声もあります。
幅40㎝・奥行30㎝・高さ16㎝ とにかく大きいサイズのトイレが欲しいという方にピッタリですね。すのこ部分と本体が一体化しているのでお手入れが少し大変かもしれません。また隅まですのこがないのでおしっこが残ると言う意見もありますが、体の大きいうさぎのトイレをお探しならこちらがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
うさぎ用トイレを選ぶ時のポイントや、大きいサイズのトイレをおすすめする理由などをわかりやすくご紹介しました。
大きいトイレは、飼育スペースが狭くなるので敬遠されがちですが、サークルやフェンスなどを使えば簡単に遊び場を確保することもできますし、部屋んぽなどで運動させてあげることもできますから、それほど気にすることでもありません。
ゆっくり排泄ができて衛生的な方がお互いにとってもプラスになります。
これからトイレを購入する人や、買い替えようと思っている人、あちらこちらに排泄するとお悩みの人は、ぜひ参考にしてくださいね。


