うさぎの主食は牧草!牧草好きのうさぎを育てて病気知らずで健康に!

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牧草もまんざら悪くはないのです

『うさぎの食べ物と言えばニンジン!』

大半の人がそうイメージしますよね。学校で飼育されていたうさぎたちもキャベツやニンジンなどの野菜を食べていましたからね。

もちろん新鮮な野菜はうさぎの好物ですが、それでは健康を維持することはできません。

うさぎが健康に過ごすために必要なのは【牧草】なんです!

小さい頃から牧草をモリモリ食べる元気な子に育てましょう!

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なぜ牧草が必要なのか

うさぎのエサとしてペットショップやホームセンターなどでよく見かけるのが牧草とペレットです。

ペレットはうさぎに必要な栄養分がしっかりと入っているので、それだけで十分だと思う人も多いでしょう。でもその考え方は危険です!

 

ペレットだけでは必ずと言っていいほどうさぎは病気になってしまいます。

歯のトラブル

なぜ健康を維持するために牧草が必要なのか?

 

答えは、うさぎの歯は一生伸び続けるからです。

常生歯(じょうせいし)

うさぎも私たちと同じように、乳歯から永久歯に生え変わります。そしてその歯は生涯伸び続け1年間でなんと10㎝~12㎝も伸びるんですよ!

計算すると1カ月で約1㎝・・・この歯を削り正常な歯の長さを保つために必要なのが牧草です!

野生のうさぎは何を食べる?

 

 

うさぎは草食動物です。草、葉、芽、根、種子、木の皮などです。繊維の多い野草などを食べることによって、歯が削れ適度な長さに保つことができるのです。

ペレットは一見硬そうに見えますが口の中で溶けてしまいます。また牧草などを食べる時のように歯ですりつぶす必要がないので、歯がうまく削れず不正咬合(ふせいこうごう)の原因になってしまうのです。

不正咬合とは?

 

歯が伸びすぎて噛み合わせがおかしくなってしまいます。この噛み合わせが悪くなった状態のことを不正咬合と言います。
不正咬合になってしまうと、うまく口を動かすことができず噛みづらいなどの症状がでます。ひどくなると、伸びた歯が口の中を傷つけてしまい痛みによってエサが食べられなくなってしまったり、それらのストレスが他の病気の要因にもつながるため、進行すると命にかかわることもある怖い病気なのです。
不正咬合はいちどかかると繰り返してしまうことが多く、伸びるたびに病院で削ってもらう必要があります。また奥歯の場合は全身麻酔を使い処置をすることがほとんどなので、うさぎにとって大きな負担になります。

 

その予防として大事なことが『牧草をモリモリ食べる』ことなんですよ!

 

不正咬合について詳しく掲載しています。興味がある方はぜひご参照ください。

うさぎ【不正咬合】、涙とよだれ、食欲がない、その原因と予防について

うさぎのおなかには粗繊維(そせんい)が必要!

 

前の章でも述べたようにうさぎは草食動物です。よって栄養分の中でもっとも必要なのが繊維質と言えます。

特にチモシーに多く含まれている粗繊維が腸などを刺激して動きを促進するために牧草が必要になるのです。

なぜ繊維が必要なのか

繊維質は腸内の細菌バランスを整えて消化管の動きを良くします。また大きな盲腸で繊維質を発酵させて多量のビタミンと良質なタンパク質を含んだ【盲腸便】をつくりだし、肛門から直接食べて栄養をとっているのです。

繊維不足になると

 

繊維質の摂取が減ると胃腸の働きが悪くなります。もちろん盲腸の動きも鈍くなるため、盲腸にいる微生物が異常発酵を起こしてしまい、毒素を出したりガスが発生し食欲が低下し便の量が減ったり元気がなくなったり、強い痛みなどの症状があらわれます。


他にも原因は様々ですが、このような症状を【ウサギ消化器症候群】や【うっ滞】【食滞】などと言い、悪化すると生死に関わるので、ふだんの食事でしっかりと繊維がとれるように心がけましょう。

こうしてみると分かるように、うさぎの健康を維持するためには牧草は必要不可欠なのです。小さい頃からしっかりと牧草を食べてくれるように食事管理に気を付けてくださいね。

牧草中心の食事を心がけて!

 

うさぎはグルメで好き嫌いが激しいんですよ。牧草やペレットの種類を変えたら全く食べてくれないなど、うさぎの偏食に悩む飼い主も多いようです。

またペレットを与えだしたら急に牧草を食べなくなったということも・・・実際にペレットやフルーツ、野菜などと比べると牧草は美味しくないので、他のものを与えすぎると結果的に牧草嫌いになるのです。

それなら牧草だけ与えればいいじゃないか!と思われるでしょうがそれだけでは栄養が偏ってしまいます。足りない栄養を他の食べ物で補ってあげると良いでしょう。

 

必要な栄養をバランス良く!

牧草の栄養素はほとんどが繊維質です。うさぎの成長期にはその他の栄養分も必要になってきますし、換毛期には毛の生え変わりをするために、うさぎ自体もかなりの体力を消耗品するので、牧草だけでは十分なエネルギー補給をすることができません。

牧草を中心にペレットや野菜、果物などを食べさせてあげましょう。

 

換毛期についてはこちらで詳しく掲載しています。参考にしてください。

うさぎ抜け毛が!大換毛期3つの注意点とお助けグッズで快適に過ごす!

 

なぜ牧草だけではダメなのか

健康のために牧草だけで育てていると、発育不良で瘦せすぎと病院で指摘されたケースもあります。

ただうさぎは盲腸便で足りないビタミンやタンパク質をとることもできますが、それだけではやはり必要な栄養がとれません。

 

またうさぎは食べ物に関して保守的なところがあります。食べたことがないものには口を付けない子も多いので、小さい頃からいろんなものを少しずつ食べさせて慣らしておきましょう。

病気などで食欲がなくなり牧草を食べなくなったときに、野菜、果物だけでも食べてくれると助かりますからね。

うさぎにとって理想的な食事配分を心がけてくださいね。

 

牧草の与え方

牧草はうさぎの主食です。

いつでも食べたいときに食べられるよう新鮮な牧草を置いておきましょう。

【食べ放題、時間無制限】と覚えておいてくださいね。

だからといって大量に牧草を与えて後はほったらかしでは、衛生的にも良くありません。
1日で食べきれなかったものに関しては処分して、新鮮なものに入れ替えましょう!

ただひんぱんに新しい牧草と交換していると、新鮮なものしか食べなくなったりもしますので古いものも少し残しておくといいかもしれません。

うさぎは薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)といって、夕方から明け方の薄暗い時間帯に活発に活動するので夜は多めに与えておきましょう。

ペレット

 

足りない栄養を補給するために毎日ペレットを与えてあげましょう。

1日のペレットの量

子ウサギの場合は体重の3%・・・(体重が1㎏だったら)1×0.03=0.03なので30g

大人のうさぎは体重の1.5%・・・(体重2㎏だったら)2×0.15=0.03なので30g
(生後6カ月頃から成長がひと段落するのでその頃から切り替えてください)

これが一日に必要なペレットの量の計算式となります。個体によって大きさが異なりますので、その子に合った量を2回(朝晩)に分けて食べさせてあげてください。

あくまでも基本的な目安です。牧草をモリモリ食べてくれるなら、ペレットの量を気にする必要はありませんが、個体によっては遺伝性の不正咬合でうまく牧草を食べれない子もいますし、シニアのうさぎや体の弱い子など様々です。

その子の様子を見ながら必要に応じて少しずつ量を調節してあげましょう。

 

野菜や果物

牧草をしっかりと食べさせて、プラス栄養補給としてペレットを食べていれば無理に野菜や果物、おやつなどを食べさせる必要はありません。

 

ただ個人的にはおやつって嬉しいですよね!人間の子供だってそうですしもちろん私たちも、また犬や猫など他の動物たちでも、みんなご飯以外に食べるおやつは大好きです!

野生化のうさぎも四季折々の色々な草などを食べています。

だからうさぎにもおいしいおやつをあげたいと、私は思っています。


ただこのおやつも与えすぎると、主食の量が減るなど影響が出ますので気を付けてくださいね。

目安としてはいろいろありますが、体重1㎏に対して3g程度、また通常の食事量の1割以下など、かなり少ない量となります。

 

コミュニケーションの一環として手で与えたり、つめ切りやブラッシングなどの後にご褒美としてあげたり、気分転換に与えるくらいにしておきましょう。

 

果物は美味しいので喜んで食べてくれますが、糖分が多いのでひんぱんに与えるのはお勧めできません。また玉ねぎやほうれん草(カルシウムが多いため結石になりやすい)など、与えてはいけない野菜もありますので調べたうえで正しく与えてくださいね。

このように牧草を主食、サブでペレット、たまのおやつに野菜や果物、これが理想的な食事のとり方です。

 

これを知らずにうさぎを育てると、うちのよしの君のように全く牧草を食べないうさぎになってしまいます。いろんな種類の牧草を与えて工夫もしてみましたが、いまだに食べてくれません。こうなるとお手上げです・・・
小さい頃からモリモリ牧草を食べる健康的なうさぎを育ててくださいね。

牧草好きのうさぎを育てるには

 

牧草にも色々な種類があり、また時期によっても必要な栄養が分が変わってきます。
それに合わせて牧草を与えてあげましょうね。

牧草の種類

大まかに分けて牧草にはイネ科とマメ科があります。

イネ科の代表的なものとしてはチモシーがあり、マメ科の代表的な牧草としてはアルファルファがあります。

チモシー

繊維が豊富で低たんぱく質、低炭水化物、低脂肪なのでうさぎに一番適した牧草です。

うさぎの主食として販売されているチモシーには刈り取りの時期と加工の仕方で種類が分かれます。


・1番刈り・・・最初に刈り取られる春から初夏にかけて収穫され、もっとも栄養価が高く繊維質が豊富です。また土の中から吸収したミネラルも豊富なので人気の牧草です。


・2番刈り・・・1番刈りの後に残った茎が再度成長して刈り取られたものが2番刈り。1番刈りに比べて繊維も少なく栄養価も低くなります。ただ葉や茎が柔らかいので1番刈りは食べないけど2番刈りなら食べるという子も・・・


・3番刈り・・・2番刈りの収穫の後に刈り取られたもので、いちばん栄養価が低く繊維も少ないです。1番刈り、2番刈りに比べると葉が多く茎がもっともやわらかいのが特徴です。

 

加工によるちがい

・シングルプレス・・・穏やかな圧縮で、茎や穂がほとんど潰れることなくクズの量が少ないのが特徴です。葉や茎が自然に近い状態で牧草の状態も分かりやすく、茎も長いまま保たれています。

・ダブルプレス・・・高圧縮されたもの。葉や茎がつぶておりクズになりやすいのが特徴です。葉や茎が柔らかくシングルプレスが硬すぎる子にはおすすめです。またつぶれているものが多いので茎が短いのも特徴です。

 

チモシーにも様々なタイプがありますが、理想としては栄養価が高く繊維質が豊富な1番刈りのシングルプレスを与えるのがおすすめです。

この他のイネ科の牧草としては【オーツヘイ】【オーチャードグラス】【イタリアングラス】などがあります。

チモシーをメインにいろんな牧草をおやつとして食べさせてあげるのが理想です。


チモシー最高級グレードの【プレミアムチモシー】からさらに厳選されたものだけを使用した【スーパープレミアムチモシー】一袋500g入り。脱酸素材で防虫対策も万全です。新鮮なうちに食べきれるサイズなので喜んで食べてくれますよ。


競走馬用グレードチモシー【スーパープレミアムホース】からうさぎのために『香り高く、嗜好性(しこうせい)の高い、高品質な牧草』を厳選しています。アルミ包装のチャック付きなので鮮度を保てて安心ですね。


北米で収穫された高品質な牧草【スーパープレミアムチモシー】を使用!香りが良く茎が太めの良い牧草で、食いつきが全く違う!という口コミも多く期待できそうな牧草ですよね。


こちらは嬉しい色々な種類の牧草が入ったお試しセットです。実際に食べてみないとその子の好みもわかりませんよね・・・また同じチモシー1番刈りでも生産国によっても好き嫌いが分かれます。まずは手始めに食べ比べをさせてあげるとお気に入りが把握できますよ。

香りが良く牧草の長さもバランスが良いと人気があります。本当にソフトでしっとりとしているため、嫌いな子はいないかも・・・お値段が高めなのが気になるところですが1番刈りが苦手な子が喜んで食べてくれるなら購入する価値あり!


1番刈りで紹介した【スーパープレミアムチモシー】の2番刈りです。こちらを好んで食べてくれるならまとめ買いもできるので助かりますよね。また2番刈りも食べてくれない子には3番刈りもあるので試してください。

 

アルファルファ

高カロリーで、カルシウム、たんぱく質、ビタミンなどの栄養が多く含まれています。

栄養価が高いので成長期のうさぎや病気、出産などの影響で体力が低下している時に食べさせてあげると良いでしょう。

ただ与えすぎると肥満になったり、尿路結石などの病気の原因にもなりますので、大人のうさぎに与えるのは控えた方がいいですよ。


カルシウム、たんぱく質、ビタミンなど栄養分が豊富に入っており嗜好性抜群の牧草です。チモシーと混ぜて与えてあげてくださいね。


スーパープレミアムグレードから厳選された高品質なアルファルファを使用しています。毎日食べるものなのでお値段がお手頃なのも嬉しいですね。また葉がクズクズになりにくいと口コミも多く、他の牧草に比べて食いつきがいいと人気です。

いろんな種類の牧草を食べさせよう

上記でも述べたようにうさぎは偏食する子が多く、食べたことのないものに関しては口にしないという傾向があります。

牧草やペレットを切り替えるときも苦労する飼い主が多いのも事実です。

最初からいろんな味に慣れてもらい、切り替えをスムーズにできるように工夫しましょう。

将来的になにを食べてもらいたいのか

成長期には栄養価の高いアルファルファの牧草などを与える必要がありますが、そればかりを考えていたのでは失敗してしまいます。

私の失敗から学んだことは、【将来的にどのような食事形態にするのか】ここを明確にイメージした方がうさぎにとっても飼い主にとっても良いということです。

 

理想として

・チモシー一番刈りのシングルプレス(主食)
・ペレット(栄養補給)
・野菜や果物(おやつ)

これを将来的に食べてほしいと思うのなら幼児期からこれを食べさせてあげればいいのです。

それに応じてアルファルファの量を増やしたり減らしたりしながら調節する!という具合です。

もともとチモシーよりもアルファルファの方が高カロリーでうさぎにも人気がありますから、それからチモシーだけに切り替えるのは困難を極めます。

うちのよしの君も小さなころにはアルファルファを食べていたんですが、成長期を過ぎチモシーに切り替えようとし
た時に、全く食べてくれませんでした。

またペレットに関しても、アルファルファのものしかいまだに食べてくれません。(泣)

そう考えると栄養補給のためのペレットもどのようなものにするか最初からイメージしておいた方がいいですね。

まとめ

今回はうさぎの理想的な食事についてご紹介しました。

牧草を食べてくれないと悩んでいる飼い主は多く、遺伝的なものもありますが、食事が原因で【不正咬合】になってしまったケースがほとんどです。


実際にうちのよしの君もずっと歯の治療を受けています。

自分が無知だったために現在よしの君にも辛い思いをさせてしまっているので、皆さんにも気を付けてもらいたいと思い記事にしました。

 

うさぎは好き嫌いが激しく、食に対して保守的です。

そのことをしっかりと頭に入れたうえで牧草をモリモリ食べてくれる健康な子に育ててあげてくださいね。

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