そもそも、小学校で飼われていたうさぎは、つめ切りなんてしてたかな~?
たしかに、野生のうさぎや、屋外で飼育されているうさぎには、つめ切りなんて必要ないんです!
野山を駆け回ったり、穴を掘ったりしているうちに、つめが削れて正常な長さに保たれます。
ですが家の中で暮らしているうさぎは、いくら部屋の中を自由に走り回っても、つめが削れることはありません。
つめを正常な状態で保つには、つめ切りをしてやる必要があるのです。
つめ切りなんて きらいだぴょん・・・byよしの
つめが伸びすぎると・・・
まず、ケガをするリスクが高くなります。
伸びたつめが、ケージの網目やカーペットに引っかかって、骨折したり、脱臼やつめが折れるなどのケガにつながります。
よしのも、つめ切りはしていましたが、何かに引っ掛けたようで、気づいた時には、ひだり前足の親指が、ぐらぐらになっていました。
受診したところ『脱臼』と診断・・・『元通りに治ることは難しいかも』と言われ、とりあえず固定して様子を見ることに・・・その間に、痛みで食欲が落ちまた病院へ・・・
投薬をしながら、一か月半くらい通院しました。その結果、元通りの元気な姿に戻ることができ、ほっと一安心。
このようにケガをすると、痛みやストレスから食欲が落ちたり、感染症を引き起こしたりと、二次的に様々な病気を併発してしまうことにもなりかねません。
また、つめが伸びすぎると、かかとに重心がかかってしまい、【ソアホック】という病気にかかってしまうことがあります。
症状としては、足の裏の皮膚が硬くなり、脱毛や皮膚の炎症を起こして潰瘍ができてしまいます。
進行してしまうと治りにくく、重症化すると炎症が骨にまで到達して、細菌感染を引き起こす病気です。
日頃から、しっかりとケアしておきましょう。
つめ切りの頻度と目安
うちは、一か月に一度のペースでつめ切りをしています。
つめの伸び方もその個体や、飼育環境でも異なるので、日頃から伸び具合を確認してください。
目安としては、足先の毛からつめが出ている・移動するときに『カチカチ』と音がする・またつめの血管から5㎜以上伸びている
このような状態であれば、切りどきです。
また、つめの中にある血管は伸びます。つめを長い状態で放置していると、血管も伸びてしまい、切れる部分が短くなり、つめ自体が長くなってしまいます。
そうならないように、定期的に、お手入れをしてあげてください。
用意するもの
・うさぎ用つめ切り
・タオル・・・暴れる場合は、タオルで包み込むとおとなしくなります。
・ネット(洗濯ネット・ミカンのネット)・・・つめをきるときに、足先の毛が邪魔になり切りにくいため、ネットを使用します。足にネットをかぶせて毛をスッキリさせましょう。
・止血剤・・・深づめをしてしまい、出血した場合 これがあれば安心です。
・やすり・・・切ったあとに、角を削り形を整えてあげます。
つめ切りの方法
まずは うさぎを抱っこして落ち着かせます。(抱っこの仕方は、前回の【うさぎのお手入れ/ブラッシング必要?/その方法とグッズ紹介】に詳しく記載していますので、ご覧ください。)
うさぎのつめ切,そのお手入れ法と【おすすめグッズ紹介】
大事なのは 抱っこして、うさぎを固定することです。どうしても暴れてしまうのであれば、タオルでくるみましょう。顔を隠してやると意外とおとなしくなります。
もう一つは、抱っこをせず、床やテーブルの上(暴れて落ちることもあるので、できるだけ低いものにしてください。)に固定する方法です。この場所もタオルを使用すると落ち着きます。
どのやり方にせよ、うさぎが固定できれば、あとはつめを切るだけです。
初めは二人でやることをオススメします。
前足のつめは5本 後ろ足は4本です。
とくに前足の親指は、内側の少し上の方にあるので、見落とさないように気をつけてください。
つめのピンクの部分は血管です。ギリギリに切ると危ないので、そこから2~3㎜離して切り落とします。
つめが黒色の子は、懐中電灯などをあて、透かせて見るとわかりやすいですよ。
仰向けで抱っこ
ピンクの部分が血管
血管から2~3㎜のところでカット
できれば人間と同じように つめの形にそってカットするのが理想ですが、無理なら直線にカットするだけでもオッケーです。
最後に、やすりでなめらかに仕上げましょう。
まずはお互いに 抱っこに慣れることが大事です。
つめ切りグッズの紹介
高輝度LEDライトが搭載されているので、血管が部分が見やすく、初心者の方でも安心して使用できます。深爪の心配も軽減されますね。
一般的にはあまり見かけませんが、ギロチンタイプのつめ切りは、獣医や、トリマーが使用しています。ハサミタイプのものに比べてカットした時の振動や音も軽減されるため、うさぎにも負担が少なくおススメです。
ステンレスの刃を使用しているため、切れ味もよく、切りすぎ防止のストッパーが付いているので安心ですね。
こちらもセーフティープレート付きで 深爪防止になっています。
うちではこのハサミタイプを使用しています。コンパクトで切れ味もよく、使いやすいところが気に入ってます。
もしものために用意しておいてください。
その面から考えると、衝撃の少ないギロチンタイプをオススメします。
無理は禁物
『いざ つめ切りを!』と、準備はしたものの、どうしてもじっとしてくれない・・・暴れて手が付けられない・・・
その時は、無理をせずあきらめましょう!
ケガをさしてしまっては、元も子もありません。
どうしてもつめ切りだけはできない!という飼い主さんも、多いようです。
ただ、できないからと言って、放置するのだけはやめてください!
記事の冒頭でも書きましたが、ケガや病気のもとになります。
その時は迷わず、病院かペットショップへ行きましょう。
費用も、500円~1000円程でできるそうです。
絶対に、家でしなければならないものではないので、心配しないでくださいね。
まとめ
うさぎのお手入れをするには やはり抱っこに慣れてもらうことが必要です。
ただ、迎え入れたばかりのうさぎは、それどころではありません。
まずは、環境に慣れて、家族の一員として暮らすことが、一番大事なことです。
無理をせず、うさぎのペースに合わせて、進めてあげてくださいね。
ブラッシングや臭腺のお手入れなども紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
うさぎのブラッシング方法【グルーミングの必要性】とグッズの紹介